漢方という自然から享受される薬は
今とても注目されています。
現代社会のなかで
人間は自分達が作り出してきた食品に自らの体が犯され
健康に歪みが生じ、子孫へもその汚染を継承しつつある
背景があるからだと思っています。
人間の歴史は自然を自分達の手で支配しようとしてきた
ました。自然界の頂点に立っているという自負のもとで。
しかし、科学の力では解決困難な体質改善などの問題
に直面したとき自然食ブームが生まれたのでしょう。
結局自然に頼らなければならないのです。
隠岐自然村では、山野草を食材にした料理を
提供していることもあり
体によさそうな植物が気になります。
今日、自然村の前の植え込みでは、
漢方で使われるタンキリマメが美しい種子を実らせています。

痰を切る薬効があることから
この名前がついているようですが
この美しい実は鑑賞するだけでも
十分心の漢方になっていますね。

本日のお散歩は、ちょっと遠出。
といっても島内ではありません。
鳥取県の大山登山にフランス人の飛鳥と
一緒にいってきました。
海士町ではまだほとんど紅葉は見られませんが
さすが1,700mの山、今秋真っ盛りです。
西日本最大のブナ林が裾野に広がり
見事な黄葉には圧巻!感動!感激!
われわれは早朝6時スタートで出発したので
10時前には下山し始めたのですが
その時間帯に登ってこられる人の列の長さにビックリ!
さすが、今西日本で人気NO1の山。
すごい数の登山客でした。
大山登山途中でよく目に付いたのはナナカマドの赤い実。
本来高い山に分布する植物でもあり
ブナの間に赤い実はよく映えます。

隠岐にもナナカマドはたくさんありますが
隠岐のナナカマドは不思議なことに
海岸付近でよく見られます。
高山の植物が海岸に生える神秘な島。
これも隠岐の魅力なのです。




名前負けという言葉がありますが
名前勝ちという言葉はあまり耳にした
ことがありません。
「クサギ」という木をご存知でしょうか。
非常に臭い匂いを持つことから
付けられたネーミングのようですが
私はそれほど臭いとは思ったことがありません。
においはゴマ油に似ているような気もします。
そして、今果実が満開?
でもありその姿は野山の中で花時期以上によく
目だっています。
まるでピンク色の台座に乗ったブルーの宝石です。

隠岐島と本土を結ぶ高速船の名前を
「レインボー」といいます。
私は隠岐島にレインボーというネーミング
はあまりしっくりこないと思っていました。
ところが・・・。

今日は雨。しかも大雨警報が発令される
ほどの本格的なドシャブリ。
なぜかほんの一瞬晴れ間が出たと思ったら、
高速船航路の上に巨大なレインボー。

「今年も咲いているよ」
仲良しの浜中さんからの携帯電話。
海士町では唯一箇所のみに生育している
ツリフネソウの話。

あまりに限られた場所だけの分布なので
ちょっとした環境の変化で絶えてしまう
可能性大の植物です。
さっそく確認しに出かけました。
見事に満開。
今年も健在でよかったね。
上空にはアトリの群れがにぎやかに飛んでいました。
いらっしゃい、今年もよく来たね。

今の季節、道端に普通に見られる
薄紫色の花の地味な植物、名前を
「ヤマハッカ」といいます。
この植物ご存知の方も多いと思います。
「ハッカ」というネーミングから
ハーブ系の香りを連想しますが
この植物はほとんど無臭でハッカとは
全く異なるものです。
実はこの花、意外な特性をもっている
ことをご存知ですか。
下の写真のように通常はおしべとめしべは
花弁の中に隠れており、外からは見えません。


ところがハナバチなどの昆虫が蜜を吸うため
花弁に止まるとその重みで花弁が下がり
下の写真のようにおしべとめしべが
姿を見せるようになっています。


こんな身近な植物に意外な能力があったわけです。
私たちの身近な世界には他にも意外な真実が
ありそうな気がします。
身近な人も隠された能力を案外たくさん持っているのかも。
そんなことを考えた今日の散歩道でした。

真っ白い畑。この季節の風物です。
海士町では蕎麦の栽培も盛んに行われており
秋には一面その花で埋め尽くされる畑が
あちこちに出現します。
隠岐自然村では手打ち蕎麦体験を開催しており
毎年自家栽培も行っているのですが
なんと、今年の8月はあまりの多忙さに
蕎麦の種をまく暇が見つけられませんでした。
他の方が栽培されている見事な蕎麦の花を
うらやましく眺めた今日でした。

私が海士町へ移住して早10年が経とうとしております。
最近道端を見て思うことに、
移住した当時あまり目に付かなかった
植物をよく目にするようになったことです。
かなり悪評の強いセイタカアワダチソウもここ2〜3年で
ずいぶん生育領域が増えたようですし
タイワンイチビなどは以前はほとんど見なかった植物です。
ベニバナボロギクも放牧場を中心にとても増えました。
海士町自体の自然環境の変化により
植生が変わってきたことは間違いないと思います。
そんな中で、結構気にいっている花があります。
これも最近目に付くようになった植物ですが
秋には珍しいオレンジ色の可愛い花を今たくさんつけています。
マルバルコウさん可愛いですね」



秋の散歩道、よく目にする野草の中でちょっと気になる
存在が野菊です。
白、紫、黄色の色をした花がほとんどだとい思いますが
この野菊、種の同定をしようと思うと意外と
苦戦を強いられることがあります。
今日たくさん咲いていた紫色の野菊も
ヨメナなのかユウガギクなのかなかなか
判断がつきぬくいものです。
もっとも私の知識の未熟さも手伝っているのですが。
一般的には舌状花の冠毛の長さで同定するようですが
両者を比較して初めて判るもの。単体では、はて?。
よくよく調べてゆくとどうもオオユウガギクのようですが
隠岐の物は、ヨメナとの中間種とも言えるようです。
「野菊は本当に奥が深い」

 秋を代表する花のイメージとして、私は真っ先にコスモスが浮かびます。
海士町でも今花盛り。可憐で清楚な花だから秋のイメージにぴったり合う気がきます。
kosumosu
でも、ちょっと不思議?。
コスモスは実は本来の日本の野生種ではなく明治以降にアメリカより持ち込まれた園芸種。それがいつの間にか日本人の心に根付いているのですね。
他の季節にも同じような花があると思います。
梅雨の紫陽花、真夏の向日葵も季節のイメージキャラクターとしてしっかり根付いていますよね。
 それにしても「コスモスは秋に似合いすぎる。」

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