突然Mじいさんから電話をもらった。
「そろそろボッカが旬やで」
ボッカとは海士の俗名であり
学名でゆうカサゴのこと。

そして、ボッカを釣るための道具を一緒に
作ってくれる申し出のために
わざわざ電話をくれたのだ。
「じゃあ、もう少ししたら家に迎えにいくので道具作りの指南をよろしく」
うきうき気分でこう答えた。

旬ということは今が一番うまいということだが
野菜の旬と違って、
魚の場合年中採れるものも多いため
旬を心得ているかいないかで
食卓の幸せ度に大きな差が出るわけだ。

それにしても長年海士で生活してきた方たちの知恵は凄い。

私の場合、机上の知識が多いため
一般的に言われている旬でしか
素材を捉えてはいないのだか
ネイティブな方たちは自分の舌でそれを知っているのだ。

だから、「うまいで」の言葉の説得力が違う。

今はとにかく島の高齢者に学ばせてもらうことばかり

ネイティブ オブ 海士は
生きる力の名インストラクターだからね。

何かうまそうな山野草がそろそろ出ていないか
舌なめずりしながら
国立公園でもある海士町金光寺山のパトロール。

あちこちで目に付いたものが写真のこれ。


種子を包んでいた実の翼のみが残った
カエデドコロ。

この植物、近縁種にオニドコロやタチドコロ
そしてあの有名なヤマノイモがあります。
でも、残念ながらトコロは有毒であり
食用にすることができず
ヤマノイモのようには重宝しません。

特にヤマノイモとオニドコロは葉の形が
非常によく似ており
うっかり間違えて掘らないように。
苦労が報われませんから。

金光寺山で目に付いたのはほとんどがトコロばかりでしたが
随分歩いてやっとヤマノイモにも出会えました。



美味しいものは随分少ないようです。

この島には人間以外に
ヤマノイモを食べる哺乳類は生息していないので
遠慮なくいただきたいものですが
くれぐれもトコロと間違わないように
お気をつけあれ。

 左 ヤマノイモの翼は楕円形  右 カエデドコロの翼は軍配型

今年は雪も多く、寒い日も続いているので
野山では鳥達の食料が不足気味になってきたようだ。

我が家の庭に野鳥の餌になるように植えてある
実のなる樹もほとんど品切れ状態。
そんな中で、なぜかクロガネモチだけが
たわわに赤い実をつけたまま残っている。


なぜだろう?

こんなに美味しそうな実なのに人気薄。
よほど不味いのか?


試しに一つ口に入れてみると
「なんだ、この味。」
とても苦くて食べられたものではない。

私は鳥になった気分で木の実をやたら口に入れるのだか
こんなまずい実は珍しい。
味が無いもの、すっぱいもの、えぐいもの様々ですが
このクロガネモチは天下一品に不味い。

「は、はーん。なるほど」
鳥に人気の無いわけだ。

しかし、クロガネモチはよく公園などに植栽される樹であり
その理由の一つに、野鳥が好んで食べるからとなっている。
他の理由としては、「苦労がねえ金持ち」と読み替え
縁起がよいからとも言われる。
ちなみに海士町の庭でもよく植栽されており
地元の方は「赤モチ」と呼んでいるようだ。

我が家のクロガネモチだけが鳥に人気が無いのかと思い
ネットで色々検索してみると
やはり他でも鳥に人気がない庭木のNO1のようだ。

ということは、野山や庭に食べる実が何も無くなったとき
空腹な野鳥が背に腹は変えられず、
仕方なしに食べているということか。

私の推測であるが、
この実の種子は熟すのが非常に遅く
早い時期に鳥に食べられては困るため
わざと不味い味にしておいて
春先の最後の最後に食べてもらう作戦なのかも
と思ったりしている。

冬から春への天気の変化に
三寒四温という言葉が使われます。
三日間の寒い日と四日間の暖かい日が交互に
繰り返される天気の周期をさすことは
ご存知の方も多いでしょう。

これは冬から春に変わる季節に
大陸で発生するシベリア高気圧の
勢力がおおよそ七日間の周期で
変化するからだそうです。

なるほど、海士の天気も最近
そんな周期の繰り返し。
といっても、まだ寒い日のほうが勝っているようで
海士の気候は四寒三温といったところか。

昨日はあんなに春めいた
バードウォッチング日和であっただけに
今日の厳しい寒さはとても堪える。



ただただ寒さをこらえて
たたずんでいる牧場の牛達の背中にも
一日中容赦なく
氷雨は降り続くのです。

もう何年たつのだろう。
おそらく5〜6年前ぐらいからかな。
地元小学校での自然体験授業の講師を
引き受けだしてからの年数。

今日も、2時間の授業があったわけですが
昨日まで続いた暴風雪の後だけに
迷鳥の出現に期待を膨らませ
いつものフィールドへみんなでGO。




ツグミ、セグロセキレイ、ヤマガラ、ウグイス、ミサゴ、イソシギ
など常連は観察できたものの
お目当ての迷鳥はさっぱり。

でもでも、とても嬉しいというか感無量の
授業となったんです。

今年度の初めのころは
まず、私が鳥を見つけてフィールドスコープに入れる。
そして、一人一人に覗かせる
受身スタイルのバードウォッチングだったのです。
しかも、みんな恐る恐る遠慮がちに覗いてみるみたいな。

しかし、いつの間にか野鳥観察講師へと成長していたんです。
自分達で鳥を見つけてはスコープを使いこなすし
肉眼でカラスを見つけては
「あっ、あれはハシボゾだね」
なんて種名の解説まで出来るんです。
ここまでくれば下級生にも指導ができそう。

こんな子供達が未来の海士町の自然を守ってくれるんだろうな。


昨日に引き続き吹雪の中今日も海士町の神社めぐり
エコツーリズムの島後の仲間達は
よほど雪と相性がよいようで
その中の一人は、今まで3回一緒に海士を歩いて
3回とも雪に見舞われたという記録を作ってしまいました。

   神社は神域なので巨木も多い
   「杉と銀杏の巨木」


   「イヌマキの巨木」

今回の神社調査で、驚いたのは海士の
いくつかの神社での、主祭伸の格式の高さ。
こんなにちっぽけな島なのに
古代では日本の最先端であった可能性が
海士におわす神々の顔ぶれから伺える。

今、海士町の取り組みが日本の最先端を行こうとしている。

これって、はるか太古の時代からの名残なの!?

自然村は隠岐島のエコツーリズムの
推進が目的の組織なのですが
この取り組みは、お隣の島後在住の仲間が
先行して推進しています。
我々も歩調を合わせながら
島後とは別の切り口で海士町の魅力発信を行いながらも
自治体を超えた民間レベルでの
理想的な組織作りも従来より行ってきました。

今回、新たに隠岐島一円でのエコツーリズム活動に
特化した新組織の立ち上げを提案されており
本日、その打ち合わせもかねて島後の仲間達がやってきました。

昨日の日記で、春うららなどと書いたものの
なんと今日は180度正反対の気候になってしまった。
フェリーも内航船もストップし
地吹雪のような激しい風雪が吹きつける凄い一日。

そんな中、雪にまみれて島後の仲間達と
海士町の神社をデータ化するため
町内を散策したときの一コマ。

崎地区でとてもかわいいもの見つけました。

これです。




首が取れてしまったお大師さんを修復するのに
きっと、その辺にある石を自前で彫刻をしたのでしょう。
実に愛嬌のある顔をしており
思わずほお擦りしたくなりました。

昨日今日となんとなく
ポカポカ陽気を肌で感じられる気候である

海士・金光寺山でも本日ホオジロの初鳴きを確認した。
昨日も海士・中里のため池でもシジュウガラの
囀りらしき声を観察したばかり

ため池の手前で足元に目を移せば
かわいらしいネコノメソウが黄色い花をつけており

周囲を流れるせせらぎとあいまって
一足早い春を感じながら
小さな幸せ気分に浸りました。

最近の私のマイブームはジュズダマの実である。


このブログでも、健康茶を作ったり、
マイ箸ケースのアクセサリーに使ったり
したことを書いたとおり
今ちょっと気になる存在なのである。

ジュズダマの実はとても見た目が美しい。
まるで陶器で作られた装飾品のようだ。

機会があれば是非あなたもじっくり見てください。
本当に魅力的ですよ。

今の年配の方たちなどの子供のころは
結構もてはやされていたようで
お手玉にしたり紐でつないでネックレスを作ったり
色々遊んだことでしょう。

ところが、最近は誰も目を向けようとは
していないように思う。
こんな美しいものが海士にはいっぱいあるのに
何か活用しないともったいないとの強い思いが
マイブームになったわけだ。

今日もこの実を集めに、
海士の中里のため池水場付近をうろうろしてしまった。
当面、自然村オリジナルグッズに
さりげなく使っていこうと考えてる。

ちなみに、最近お茶として飲まれるハトムギは
このジュズダマを栽培して作り出した植物なのです。

外観は、非常によく似ていますが
ハトムギの種子は、基本種のように硬くはありません。

しばらく旅行に出かけており
ブログしばらくお休みしておりましたが
今日から再開します。

さてさて、本題。

今、環境への配慮から、外食をした時
お店の割り箸を使用せず
マイ箸を持参する人が増えている。

私は恥ずかしながらまだ持ち歩いていないので
どうせマイ箸を持つのならオリジナルが面白いと思い
山に生えている竹で細工してみた。

「うーん、なんかいまいち」

どうせなら自然村オリジナルグッツも作っちゃえと思い
持ち歩き用のマイ箸ケースも作ってみた。
アクセサリーとして、ジュズダマの実をあしらって。


    ジュズダマの実


    オリジナルマイ箸とマイケース

これが意外と優れもの。
このように付属の紐を箸にくるくる巻いておけば

バックの中で箸がケースから外れることもなさそう。
首にかけてペンダントとしてもOK。
誰もしないか楽しい

箸はオリジナルグッツとしてはいまいちだが
ケースは結構いけるかも。

さてこの記念すべき第一号マイ箸ケース
誰の手元に届きますかね。


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