- 2010.01.27 Wednesday
森の声。
森への入り口にたどりついたようです。
入ってみました。
「ようこそ森へ」
下の方から声がしました。
どこ?
「ここだよ。」
クワガタの立派な“つの” でした。
胴体はありません。
別の声がしました。
「どこいくの?」
今度はだれ?
「ここだよ。」
声の正体を見つけました。
カマキリのたまごの“から”でしょうか。
よくはわかりません。
「ねぇ、こっちも見て。いまがんばってるとこ」
ふりむくと、ドングリが。
何をがんばってるの?
「芽をだすのを。
ぼくたちたくさん兄弟がいるけど、大人になる確率すっごく低いんだ」
そっか。
がんばってね。
「ねぇねぇ、おひさまがきれいよ」
今度は上の方から。
見上げると、
「わたしたち、たいようから力をもらっているのよ」
葉脈がすけています。
人間でいうと、血管。
森の中では、
生きているのも、しんでいるのも、
あまり区別がないように思います。
すべてが循環し、いのちにつながっている。
「枯れる」という言葉も
「しぬ」という言葉も人間が作った。
大切なのは、いのちそのものではなくて、
循環なのかもしれない。
つなぐということ、うけつぐということ。
人間が生まれるずっと前から、ずっと。
「生物多様性」
この言葉が必要になる状況を作ったのは、
この言葉を作った一種だけ。
今、日本にいる絶滅危惧種は3,000種をこえています。
そのうち保護増殖事業が行われている割合は、ほんの1%です。
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- 海士町の季節情報
- 17:01
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- by 隠岐しぜんむら