こんにちわ。
隠岐自然村スタッフよっぴーこと近見芳恵です。


 隠岐自然村の、島の自然楽校。
3月28日〜30日はしまのこ自然楽校です。

旅のはじまりは七類港。
港まで送ってくれたお母さんお父さんに手をふって、
フェリーに乗って向かうは隠岐中ノ島。

2泊3日一緒に過ごすのは
小学生9人、大人11人。
松江や米子、遠くは神戸から集まったキッズメンバーと、
さまざまな専門分野を持ったおとなメンバー。
大人も子どもも一緒になって、自然の中で遊び学ぶ「しまのこ自然楽校」。
大自然が教室であり先生です。

ちょっとだけ、おとなメンバーのご紹介。
自然体験インストラクターである
隠岐自然村スタッフ(そんちょう、よっぴー)のほかに、
プロの音楽家であり作曲家であるうらぽん、
大山でガイドや自然観察指導員をしているりょうかん、
島で地域づくりの会社を営む自然愛好家のべっく、
島根大学で教育学を学ぶ学生(あっちゃん、まつ、ようちゃん、めぐちゃん)、
料理名人のみっちゃん、
アウトドアウーマンのはるかちゃん。
スペシャリストぞろいです。

参加回数が多いスタッフはHPで紹介しています。
http://www.sizenmura.com/1000/post-1.html






さあさあ、1日目。
磯に遊びに行きましたよ〜。

今回からの「しまのこ自然楽校」の特徴は、
「しまのこタイム」!!
その場所で、自分が過ごしたい過ごし方をする、という時間です。
まずは、
「しまのこタイム」の前にかならずおこなう「はるかぜ会議」。
約束の確認と、何をしたいかの伝え合いをします。



あちこちで遊びが始まりました。
まずはやっぱり磯の自然観察探検
途中からたき火をする人や、
音楽をはじめる人、
磯遊びに熱中する人など
それぞれ思い思いにすごしました。

自分が始めた遊び、見つけた過ごし方、
感動も発見も倍増です。

海藻をやいてみたらどうなるかな、
といって、茶色い海藻を火に入れてみる子がいました。
「緑になった!」驚きの笑顔。
この感動が、何よりの学びだと思うんです。
「しまのこタイム」の中では、そんな学びや喜びが
次々にいろんなところで生まれていました








ツバキの種で笛作り。


夜はみんなで鍋を囲みました。
星空観察では満月に近い月明かりの中、
ねっころがって、お布団かぶって、星座や惑星を眺めました。
まんまるの月を望遠鏡で見ると、でこぼこもちゃんと見えました



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2日目。
今度は、魚釣りもできる海辺へ行きました。
短い竹竿を岩の間につっこんで、
カサゴが釣れるのを待ちました。
なかなか釣れなかったけど、
釣れなかったら、貝をひろうなどの他の遊びを始める子たち。
何をしたら楽しいかは自分たちで探し出します。
だって、「魚釣りをしましょう」の場ではありませんから。
「魚釣りもできるよ」の場です。

途中、なんと雪がふってきたので、
「さむーい!」と退散。



冷えたので、あたたかい部屋でまったりし、
お昼時が近くなったらアウトドアクッキング
さっき釣った魚を焼きます。
焼くためには火おこし!
はじめて火をおこすけど、ちゃんとできたよ



昨日Kちゃんがつかまえたカニや、みんながとった貝を
味噌汁の具にいれました。
島の自然楽校2010のテーマである、
いのちを「いただきます」ってこういうこと。
さっきまで生きていたカニと貝。
自然の恵み、いのちに感謝。



雪ふったり日がてったり変な天気。
ごはんの後は、山へ遊びに行きました。
山での「しまのこタイム」
みんな何をするのかな

女の子2人は自然遊びの得意なりょうかんといっしょに
草花遊び
をはじめていました。

探検
に行く男の子たち。
リーダーシップをとっていたのは一番年上の4年生Yくん。
一年生のNくんも、勇敢についてゆく。
道なき道のやぶをかきわけながら歩いてのぼって、
本物の道に出たときの達成感
子どもたちのたくましい姿、輝やいた目

途中まで一緒に探検してたけど、道がサバイバルになってきたら、
ぼくはちょっと・・・という子は何人か道を変えた。
それが気軽にできている。
他の楽しみ方はいくらでも見つかる。


探検や草遊びの後、また山で出会って、今度は全員での遊びがはじまる。
男の子のしていた崖登り遊びに女の子が参加、
女の子が誘って男の子がツバキの蜜を吸いに来る、など、
遊びもグループもくるくる変わる。

「やりたいことを自らが選んでやっている風景は、のびやかで美しい」

「エネルギッシュなのにくつろぎがあり、バラバラなのに一体感がある」

今回私が自然楽校のスタイルを変えるにあたって影響を受けた
フリースクールTOECの伊勢達郎さんが、著書にこう書いていました。

まさにその通り。
なんて素敵な光景なんだろう。







その日の夜は、みんなで準備したバーベキュー。
いっぱい遊んだあとのみんなでの食事。あ〜おいしい。



そしてキャンドルナイトは特別バージョン。
1人1人がキャンドルを持って、うらぽんたちが奏でる音楽の空間に、
入場します。
特別な、神聖な、美しい雰囲気を、全身で感じとっていた子どもたち。
力を合わせるゲーム(べっく担当)で笑い転げ、
思い出の言葉を出し合って、オリジナルソングが完成(うらぽん担当)。
みんなで歌ったり太鼓をたたいたり・・・。
大人も子どもも、ひとりひとりが本当に大事なしまのこ自然楽校。
人数分のキャンドルの火を見つめて思いました。
終わっても、この大事な火が全員の心の中にともり続けてほしい、
と願い、2日目の夜が終わり寝静まりました。




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3日目は、山の中腹の広場での「しまのこタイム」

最初は鬼ごっこではじまった仲良しY、S、T、Yも、
Hちゃんがやっていた秘密基地作りが伝染。

おっ、さすが!
骨組みから作りだすとは。
(大人は本当に何も教えていませんよ。)


楽しそう、と集まった子や大人たちが加わって、
みんなで協力してわらを集めて、屋根ができた。
完璧だね。



「太陽の周りをみてごらん」と、りょうかん。
あ、虹だ!


こちらは何をしているの?
土の中の虫の観察
小さなサソリみたいなやつや、赤くていぼいぼのかわいいやつ。
おいおい、Tくん、君は秘密基地づくりのひもを取りに来たんじゃなかった?

楽しそうなことやってるの見つけたら、遊びの急転換。
こんなこともしばしば。



ぶらんこによった〜とCくん。
その横で大あくびのうらぽん。


たくさん遊んでお腹がへった。
好きな場所でカレーを食べよう!




みんながてきぱき動いたおかげで、
船の出発までまだ時間があまったので、
最後の「しまのこタイム」の場所として明屋海岸へ遊びに行きました。





砂浜にお絵かき!Hちゃん。
実はここに砂浜が現れているのは、めずらしいことなんだよ。


いいスコップだなぁ。
「ほると水が出てくる」としばらく夢中になっていたNくん。


溶岩を気にいる子、多数。









大人も子どもも、本気で笑っていた。
プロとか指導者とかの枠や壁を越えていた大人たち。
ひとりの人間として、自らも楽しみながら、子どもと向き合うことができた。
そんな瞬間をずっと感じていれたのが何より最高でした。


すり傷だらけの、どろんこの、びしょぬれの子どもたち。
「させられてる」感がまったくなく、心を解き放した時の目の輝き。
いとしくて、かけがえがなくて、パワーがあった。
大人の考えで子どもの可能性をおさえこまないでいたい。
指導するのではなく、支援するということ。
島の自然楽校の本当の役割が見えた。


子どもたち、保護者の方々、
スタッフの皆さん、
その他理解と協力をしていただきました全てのみなさん、
みんなで作り上げたこの3日間だと思います。
ありがとうございました。



よっぴー




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