- 2011.01.22 Saturday
海を学ぶ講座
こんにちわ。隠岐自然村です。
今日は町内で、身近な海を学ぶ講座が行われました。
テーマは「海の不思議を語れる人になろう」
主催はあま環境ネットワーク、すわ湾プロジェクトチーム。
講師は学習院女子大学教授の品川明氏。
町民の参加者約25名。
環境に関心がある人、第一次産業に携わる人、まちづくりにかかわる人、教師、
役場職員、いろんな分野に学ぶ意欲が旺盛な人など、
年齢や職業がさまざまな人たちが集まりました。
講師の品川明さん。魚屋さんのような前掛けの出で立ちで登場。
始まったとたんわくわくします。
体験学習の意義として、こんな言葉があります。
「聞いたことは忘れる。
見たことは覚える。
体験したことは理解する。」
知識だけで知ったつもりになっていることって意外とたくさんありますよね。
それらを全部自分で考えて、意見を出し合い、実験し体験することで、
本当の学びとなります。
≪体験内容≫
・塩水と真水のちがい
・海はなぜ青いのか
・近くの景色と遠くの景色なぜ色がちがうのか、
・魚の色や模様の理由
・イカやカキの生態と体のつくり
各グループに用意されたのはシマメイカとケンサキイカ。
どこがちがうか知っていますか?まずは表面を見てちがいを検証。
足の長さ、吸盤の大きさ、えんぺらの形、目・・・表面を観察するだけでも、
普段あまり気に留めていない、いろんなことがわかってきました。
次に内臓。
肝臓、心臓、血管、脳、食道、肛門を探しました。
「コレが心臓!」
「え〜血管あるの?!」
「あ、さばくときにいつも見るあれ、あれがイカの脳なんだ!」
という驚きの声の連続でした。
血管をわかりやすくするために、しょうゆの注射。
血の流れの行き着く先が心臓・・・
食道から肛門までの道筋も、しょうゆの流れで確認しました。
海士町は海に囲まれた島。
海とともに生活があります。
「どうしてだと思いますか?」という講師さんの質問には、
海にもぐったとき、漁をするとき、調理するときなどの
参加者それぞれの経験がたくさん出てきて、場がもりあがりました。
日ごろ、食材として見ることが多かったイカや牡蠣などの海産物。
今回、生物としてのイカを知ること感じることができました。
実験の後はイカに敬意を表して、おいしくいただきました。
「どうしてこんな味なんだろう」、「どうしておいしいのだろう」
「食べる」という行為の際、おなかを満たすだけじゃなく、
その味のこと、その生き物のこと、生き物が育った環境のこと、生産者さんのことなど、
考えながら食べることが大事だと品川さんはお話されました。
本当にそうだなと思いました。
「環境」についてだけでなく、「学び」「食」に関する気づきも充実の講座でした。
yopi
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