ご存知の方も多いとは思いますが
隠岐島は日本海に浮かぶ島で
4つの有人島と約180ほどの無人島で
形成される諸島です。
離島の代表的な魅力として
そこでしか見られない固有種の存在だと思っています。
隠岐島は誕生して2万年の比較的若い島ですが
やはり様々な固有生物が見られます。
今海士町を彩る花の中に良いにおいが
ほんのり香る菊があります。
その正体は、オキノアブラギク。

黄色い色の野菊ですが結構な群落を作るので
まばゆい黄金色に感じることもしばしば。
シマカンギクの亜種のようです。
その存在は海士町に親しむための
この季節の主役かも。

「黒くて気持ち悪い」「畑を荒らしす悪者」
などとカラスに対して周りの人々から
あまり良い評判を聞きません。
海士町には、ハシブトとハシボソが通年を
通して生息していますが
この季節になると4種類に増えるのです。
ロシアや中国などユーラシア大陸から
ミヤマガラスとコクマルガラスが訪れるからです。

   【水田に降り立つミヤマガラスの群れ】
今シーズンは今日初確認をしました。
海士町東地区の水田に75羽餌をついばんでいる姿を
見せてくれたのです。
彼らは、通年いるふてぶてしいカラスとは違い、実に臆病者。
ちょっと人影を見ただけで大パニック。
いっせいに飛び立ちます。
きっと大陸では人間社会と共生することなく
生活しているんだろうな。
その証拠にゴミあさりはしないようです。
以前は九州を中心に渡って来ていたようですが
最近はその領域を全国的に広げているような
情報も入ってきています。
生息数が増えたことにより分布が広がったのなら
良いけれど、もし温暖化の影響であったのなら・・・。

「そろそろ久しぶりにどこか行きませんか」
という私の問いかけに、丹後さんと浜中さんが即反応。
植物に関しては学者顔負けの丹後さんの案内で
金光寺山を離れて隣の島の西ノ島まで
スタッフの飛鳥を伴い、4人で出発。
前から話には聞いていたツメレンゲが今日のお目当て。
着いてみるとそこは
広い草原や切り立つ崖、水平線の見えるロケーションなど
想像していた何倍も素適な場所ででした。
そして、あるはあるは、希少種の宝庫。
もちろんお目当てのツメレンゲもばっちり拝見。
おまけに、地面を見ながら紅葉が楽しめたのです。
秋を彩る紅葉は樹木だけではありません。
草本類も立派に紅葉しているのです。


【金水引の紅葉】
これを、詩言葉で草もみじということを
丹後さんからご享受いただきました。
「うーん、代は満足じゃ」

今日の収穫
トウテイラン、ヒオウギ、キリンソウ、カシワ
ツメレンゲ、オキノアブラギク、ミツバイワガサ
キジムシロ、イワヒバ、ヒョウタンボク、
ビロードシダ、ダルマギク、ヒナギキョウ
グンバイヒルガオ

実りの秋とはよく言ったものです。
海士の野山は様々な実でデコレーション。
先ほども、知り合いの榊原さんから金光寺山へ行ったら、
黄色い実がたわわについた木を見たので
名前を教えてほしいと電話がありました。
「おそらくトベラだと思います。」と返事。
また確認しておかなければ。
今、熟している実の中でも特別の上物は
アケビとムベ。
この両者、かなりの甘い味がほとんど同で、近縁種なのです。
でも、アケビは外の皮がぱっくりと割れるので、メジロやヒヨドリ
などの小鳥の好物。
一方、ムベはといいますと外の皮は割れることなく
しっかりとしています。
ですから、比較的大型鳥類であるカラスや鳩のご馳走になっているようです。

でも今日は鳥たちからちょっと横取りして、
自然村スタッフの食後のあまーいスィーツに。



金光寺山には短い距離ですが
ドライブウェイがあります。
その道を上がってくると
隠岐自然村に到着します。
紅葉は少ない山ですが
物静かな雰囲気が
落ち葉の舞い散る様子と
あいまって今秋本番といった感じです。
しかし、以外なことに
ドライブウェイの両側には
黄色い色のお花がびっしりと咲いています。
春の華やかさとはかなり違う様相ではありますが
小春日和にはとても気持ちのよい色となり
結構気に入っています。
その正体は海岸性植物で
隠岐には非常にたくさん分布する
ツワブキの花。

初冬の季語になっている
この花が満開とゆうことは
いよいよ隠岐も冬の訪れか。


「何だこの香りは?」
秋の香りといえばまず金木犀を思い浮かべます。
秋の夜長にしっとりとした甘い香り。
なんとも妖艶で心地よい空気感が好きです。
今金光寺山の山頂で強く香る白い花は
金木犀ではありません。
マルバグミ(隠岐ではオオバグミと呼ばれる)
という名前のグミの仲間です。

一般的に海岸付近によく生育しており
海士町では隠岐自然村から近い
明屋海岸で大きな群落をつくっている
姿を見ることができます。
私は春に熟す実はよく見ていたのですが
花の香りを確かめることは初体験。
グミがこんなよい香りを放つなんて
ちょっと驚き。
田舎の香水という表現がありますが
紛らわしいので
田舎のコロンとでも命名したいものです。

漢方という自然から享受される薬は
今とても注目されています。
現代社会のなかで
人間は自分達が作り出してきた食品に自らの体が犯され
健康に歪みが生じ、子孫へもその汚染を継承しつつある
背景があるからだと思っています。
人間の歴史は自然を自分達の手で支配しようとしてきた
ました。自然界の頂点に立っているという自負のもとで。
しかし、科学の力では解決困難な体質改善などの問題
に直面したとき自然食ブームが生まれたのでしょう。
結局自然に頼らなければならないのです。
隠岐自然村では、山野草を食材にした料理を
提供していることもあり
体によさそうな植物が気になります。
今日、自然村の前の植え込みでは、
漢方で使われるタンキリマメが美しい種子を実らせています。

痰を切る薬効があることから
この名前がついているようですが
この美しい実は鑑賞するだけでも
十分心の漢方になっていますね。

本日のお散歩は、ちょっと遠出。
といっても島内ではありません。
鳥取県の大山登山にフランス人の飛鳥と
一緒にいってきました。
海士町ではまだほとんど紅葉は見られませんが
さすが1,700mの山、今秋真っ盛りです。
西日本最大のブナ林が裾野に広がり
見事な黄葉には圧巻!感動!感激!
われわれは早朝6時スタートで出発したので
10時前には下山し始めたのですが
その時間帯に登ってこられる人の列の長さにビックリ!
さすが、今西日本で人気NO1の山。
すごい数の登山客でした。
大山登山途中でよく目に付いたのはナナカマドの赤い実。
本来高い山に分布する植物でもあり
ブナの間に赤い実はよく映えます。

隠岐にもナナカマドはたくさんありますが
隠岐のナナカマドは不思議なことに
海岸付近でよく見られます。
高山の植物が海岸に生える神秘な島。
これも隠岐の魅力なのです。




名前負けという言葉がありますが
名前勝ちという言葉はあまり耳にした
ことがありません。
「クサギ」という木をご存知でしょうか。
非常に臭い匂いを持つことから
付けられたネーミングのようですが
私はそれほど臭いとは思ったことがありません。
においはゴマ油に似ているような気もします。
そして、今果実が満開?
でもありその姿は野山の中で花時期以上によく
目だっています。
まるでピンク色の台座に乗ったブルーの宝石です。

隠岐島と本土を結ぶ高速船の名前を
「レインボー」といいます。
私は隠岐島にレインボーというネーミング
はあまりしっくりこないと思っていました。
ところが・・・。

今日は雨。しかも大雨警報が発令される
ほどの本格的なドシャブリ。
なぜかほんの一瞬晴れ間が出たと思ったら、
高速船航路の上に巨大なレインボー。


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